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特集1:柳下のインクジェットプリント指南 / 特集2:新春登場! TENBA Pro Digitalシリーズ

 
この顔が目印です。
 デジタル機材販売担当 
柳下隆之
1月 銀一デジタルフロア・柳下のインクジェットプリント指南
   『紙、紙、紙・・・あなたの好みはどんな紙?』

昨今、様々なメーカーから多様な紙(インクジェット用ペーパー)が発売されていますが、皆さんは普段どの様な紙をお使いですか? 写真用であれば、プリンターメーカー純正紙をお使いの方が多いと思います。
それはそれでとても良い事(メーカー提供のプリンタープロファイル=用紙設定が使える)なのですが、皆さんはその純正ペーパーの面質で満足していますか? プリンターの新機種ばかり追い求めて、ペーパーなんてニの次になっていませんか? もっと美しい光沢が欲しくはありませんか? また、今までにない風合いのペーパーに自分の作品を美しくプリントしてみたいと思いませんか? 今月は「どれを選んで良いのか分からなくなってしまった」あなたに、弊社扱いのペーパーの特徴と選び方のポイントをお教えしましょう。

さて、紙の違いは些細な事だと思われがちですが、実は紙専業メーカーが手掛けるインクジェットペーパーはひと味もふた味も違います。
まず、従来の銀塩写真プリントの代用、として考えた時にお薦めなのが『ピクトリコ』の紙です。これは旭硝子100%出資の子会社が販売する高品質ペーパーで、写真(←この定義がそのものが難しいですが)の代用として、何年も前からプロの間で使われているペーパーです。

この『ピクトリコ』の最大の特徴は、旭硝子が開発したセラミックコート(高分子吸収体が主成分)技術を採用し、滲みの無いシャープな画像が得られる事です。このコーティング材は透明性と平滑性が非常に高く、微細粒子が規則正しく積み上げられて、多孔質の表面(大型ストロボの蜂の巣状のグリッドを想像して下さい)を形成し、この細かな穴にインクが入り込む事で、滲みが抑えられた濃度の高い画像を得られるのです。『ピクトリコ』は主に大判プリンター用のメディアを供給しているメーカーですが、枚葉品(A4などの一般規格サイズ)も生産していますので、その中からいくつか御紹介しましょう。
銀塩ダイレクトプリントの代用としては「ハイグロスフィルム」か「ハイグロスペーパー」、写真館等で使われている絹目調ならば「フォトグロス」か「ベルベッティ」がお薦めです。

   
左「ピクトリコ・ハイグロスフィルム」(A4判10枚入り2250円)
右「ピクトリコ・ハイグロスペーパー」(A4判20枚入り1120円)
 
 
左「ピクトリコ・フォトグロス」(A4判20枚入り900円)、
右「ピクトリコ・ベルベッティ」(A4判20枚入り1080円)

どのペーパーにも同じコーティングが採用されていますが、その厚みによりインク吸収率が異なる為に、最大濃度も異なります。前記4種の中で最もクオリティの高いペーパーは「ハイグロスフィルム」で、PETベース(紙ではなくポリエステル)にコーティングが施してあり、高光沢で濃いプリントを仕上げる事が可能です。このペーパーであれば印刷用の反射原稿として使う事も可能で、写真らしさを求める方ならば、一度使ったら病み付きになるクオリティです。

さて、作品用としてはどんな紙が良いのでしょうか。今までの写真の概念から考えれば前出の『ピクトリコ』がお薦めですが、画材用紙や和紙のインクジェット紙を使ってみるのもひとつの選択肢です。こうした特殊用紙は「写真の代用」ではなく、新しい表現の世界をひらく格好の素材になると思います。インクジェットプリントへの取組みが浅い方は、アートエマルジョン(※1)を思い描いてください。メーカーの印画紙では表現しきれない、紙の質感を活かしたイメージ作りは、写真の新たな方向性を示すものでした。しかしこの手法は万人が使いこなせるとは言い難いもので、「知ってはいるが使った事は無い」方がほとんどだと思います。
多様な紙を手軽に使えたら写真表現の幅も一気に広がるのですが、それを簡単に可能にするのがインクジェットプリントなのです。今迄の写真の概念に捕われている方は、とても勿体無い事をしていますよ!

上記を踏まえて作品用のイチオシを挙げるならば、弊社で数年前から取り扱っている英国『ライソン』社のペーパーが代表格です。


特殊紙の定番となった感のあるライソン・ファインアートペーパー (A4判20枚入り4000円より各種あり)
 
このメーカーの「ファインアートペーパー」シリーズはコットン紙をベースに使用しており、面質は画材用紙の風合いを持っています。これにより、版画や水彩画の様な写真表現が可能です。また、このペーパーは無酸性ですので、高い保存性(※2)も魅力の一つです。言い忘れましたが、版画や水彩画風だからといっても、その精細な画質は一度見たら強く印象に残るはずです。
この『ライソン』ペーパーはとても良い面質なのですが、ひとつだけ注意点があります。ペーパー表面にテクスチャー(凹凸)がありますので、プリントを重ねて保存しておくとペーパー同士が擦れて、せっかくのプリント面がかすれてしまいます。この対策として、同社製の表面保護スプレー『プリントガード』を販売しております。


プリント面保護に効果的なライソン・プリントガード(400ml入り1920円)
 
どうも舶来ペーパーでは敷居が高い、と思われる方はまず手始めに国産の画材用紙ベースから試してみるのもいいでしょう。弊社で好評を博している国産特殊ペーパーのひとつに、『PCM竹尾』製の「DEEP PV」シリーズがあります。これは様々な面質が用意されており、その利用範囲は非常に広いと思います。逆に、どの様な写真をプリントしようか悩んでしまうかもしれませんが、写真=印画紙と思い込んでいた方は、発想の豊かさが試されてしまうかもしれません。ペーパーの面質は言葉では伝え難いので、ぜひ弊社の店頭でプリントサンプルを手に取ってみてください。


PCM竹尾製「DEEP PV」シリーズは多品種が特徴 (A4判5枚入り1170円)

最後に、最近このインクジェット業界で流行し始めた日本の伝統『和紙』を少しだけ御紹介しましょう。
『和紙』は伊勢和紙・越前和紙・土佐和紙など、インクジェット用に展開を始めた製品が出始めて注目を集めています。和紙は、使用する繊維の種類や漉き方で、様々な種類が存在します。実際、昔から和紙を使っている書道家の方達の中には、自分好みの紙を特注で漉いてもらう方もいるそうです。
この和紙には古来の製造手法に則って製造される「手漉き」と、「機械漉き」の量産品の二種があります。「機械漉き」というとあまり聞こえは良くないですが、品質が安定していて初心者にも使いやすいのが特徴です。一方「手漉き」和紙はといえば、紙厚やインクの滲み具合に手作りならではのばらつきがあり、プリンタの設定を試行錯誤する必要がありますが、その見返りに素朴な風合いや豊富な種類がご自分の作品の味を高めてくれるでしょう。
弊社では現在のところ、様々な社内テスト行った結果として伊勢の機械漉き『伊勢和紙Photo』を販売中です。


新潮流となるか? ハイテク時代に再び流行り始めた伊勢和紙 (A4判10枚入り350円より各種有り)

このペーパーはインク滲みを抑えるために、普通なら表面にコーティングを施すところを、紙の漉き方等を工夫してインク滲みを抑えているのが特徴で、なんと両面印刷が可能です。この表面の質感は表裏で異なりますので、「こちらがオモテ」と決めつけずに、色々と試して自分なりの使い道を開拓するのが最大の楽しみです。またこの『伊勢和紙Photo』は比較的低価格であるのも魅力のひとつで、「他の人とは違う作風を追求したい」というご希望を手軽にかなえてくれます。和紙については、今後は手漉きも含めて、ラインナップを増やしていきますので、期待してください。 

さて、今月は早足で銀一で買える紙の種類をお伝えしましたが、さらに詳しくは、紙特集第二弾『店頭で聞いてみよう!!!』(ホントに店頭で聞いてくださいね!)でお伝えいたします。

(※1「アートエマルジョン」・・・木や紙、布などに感光乳剤を塗布し、"印画紙"として使うプリント方法。支持体の素材感によって作品の印象が大きく変わるのが特徴)
(※2 ペーパーの保存性であり、インクの性能を保証するものではありません)

※文中の商品価格はいずれも銀一フォトショップデジタルフロアでの店頭現金価格(税別)です。


本文掲載の各種インクジェットペーパーのお問い合わせ
銀一フォトショップ1Fデジタルフロア:TEL.03-3564-1211


新春登場! TENBA Pro Digitalシリーズ

 昨年11月に米国で開かれたフォトプラス展示会で、TENBA Quality cases社(米国New York州Brooklyn : 社長Robert Weinreb)は新製品「Pro Digital」(プロ デジタル)シリーズのカメラケースを発表しました。今月はその製品写真を交えながら、それぞれのモデルの特徴をお伝えします。
大勢の来場者で賑わうTENBAブース 

TENBA社は1977年に世界で初めてナイロン製カメラケースを発売した歴史あるメーカーですが、今回の新製品はここ数年で激変したプロ写真業界の内実をそのまま反映する製品となっています 。
政治やスポーツの取材という即時性が求められる報道分野だけでなく、いまや一部のコマーシャル分野においてもデジタルカメラは欠かせない存在に成長しました。TENBA社はこうした時代のニーズを受け、「Pro Digital」シリーズにはキヤノンEOS-1DsやニコンD2Hなどのプロ用大型デジタル一眼レフと大口径AFズームはもちろん、17インチモニタまでのノートPCとアクセサリー一式を収納するための様々な新機構を採用しています。
生地は丈夫で汚れが付着しても清掃し易いテンバ デュラテック(Tenba DuraTek)ナイロンを採用し、全機種にレインカバーを備えています。


プロデジタル D-10, D-12, D-15, D-17


上左からD-10, D-12, 下左からD-15, D-17
 

・D-10 内寸22x18x10cm 定価22,000円
・D-12 内寸30x24x16cm 定価30,000円
・D-15 内寸33x27x18cm 定価38,000円
・D-17 内寸40x30x22cm 定価44,000円


デジタル一眼レフカメラだけでなく、従来のフィルムカメラにも最適なケース。携帯電話やPDAに簡単にアクセスできるフロント部「クイック・アクセス」(写真参照)、4方向からトップ(蓋)が開けられるフル・アクセス・トップ(写真参照)や、機材を雨から守るレインカバーを装備しています。
このモデルにはPC仕切が付属していませんが、その分スペース効率が高く、PCは帰社・帰宅したときのみ使う、という方に最適です。

使い勝手に優れた前ポケットと上蓋
(※写真はD-12C)
 


プロデジタル(ノートPC共納タイプ) D-12C, D-15C, D-17C
 
左からD-15C, D-17C 

・D-12C 内寸30x24x11cm PC仕切内寸30x24x3.5cm 定価33,000円
・D-15C 内寸33x27x15cm PC仕切内寸33x27x3.5cm 定価41,000円
・D-17C 内寸40x30x16cm PC仕切内寸40x30x4.0cm 定価46,000円


ノートPCとデジタル一眼レフカメラを同時に収納できますが、外観は上のケースと同じスマートなシルエットを保っています。PCは上蓋を開けて取り出すだけでなくケース側面の「クイック・アクセス」ポケットから取り出すことも出来、空港やホテルのロビーなど、移動先で手早くメールを打ちたい時などに大変便利です。D-12Cは12インチの、D-15Cは15インチの、D-17Cは17インチの、それぞれモニタサイズの異なるノートPCに最適化された設計となっています。当社ではApple製PowerBook G4の各サイズにおいて収納テストを行っており、それぞれぴったりと安全に収納できることが確認しております。


プロデジタル・バックパック DB-15C、DB-17C
上DB-15Cカバー装着時と収納例、下DB-17Cの背面と収納例 

・DB-15C 内寸35x48x26cm PC仕切内寸26x39x3.5cm 定価41,000円
・DB-17C 内寸37x55x26cm PC仕切内寸33x40x4.0cm 定価49,000円


デジタル一眼レフとノートPCを効率的に収納できるバックパックです。フロント、サイドにはPDA、携帯電話やPCが簡単に取り出せる「クイック・アクセス」を採用。取り外して使えるディバイダー「モバイル・ワークステーション」やレインカバー等、新しい機構が満載です。
DB-15Cは15インチの、DB-17Cは17インチのPCをそれぞれ収納できます。カメラほど取り出し頻度が多くないと思われるPCはバックパック側面から引き抜けるので、カメラの取り出しを妨げることなく、それでいてしっかりと荷室が分けられているのでPCの保護性も特筆モノです。現行品のバックパック「スポーツパックシリーズ」にノートPCを入れたい、と願っていたお客様には朗報となる新製品です。


メトロパック(ノートPC共納タイプ) P-859C、P-899C

左P-859C、右P-899Cの収納例
 

・P-859C 内寸36x27x17cm PC仕切内寸36x27x3.0cm 定価37,000円
・P-899C 内寸43x28x19cm PC仕切内寸43x28x3.0cm 定価41,000円


報道用途を強く意識した、プロフェッショナル仕様モデル。伝統的な横長シルエットの中にデジタル一眼レフとノートPCを収納でき、前面と側面に大型ポケットを配した大容量モデル。上蓋フラップを閉じたまま中のカメラやPCを取り出せるファスナーや、フルカバー型のレインカバーを装備しており、「取材現場での使い易さ」という点を考えて磨き抜かれた仕様です。
隠れた機能としては、P-859CとP-899Cともに中仕切を抜いて底板を外し、さらにメインコンパートメントのクッションも抜くことが可能です。この特異な設計のおかげで、長期取材に出かけるとき、荷物の中でカメラケースそのものを薄く潰して携行性を高めることが可能です。


メディアケースDM5、CM1
 
左DM5、右CM1 

・DM5 内寸13x8.5x6cm 定価3,000円
・CM1 3枚セット: S 15x22cm, M 20x27.5cm, L 25x32.5cm 定価5,000円


CFカードやケーブルなど、カメラ周りの細々したアクセサリーを収納するのに大変便利です。DM5にはCFカードを20枚(プラケース入りなら10枚)収納でき、多少の荷重が掛かっても中のCFを安全に保護します。
CM1は透明ビニールに補強メッシュがラミネートされた素材を使っており、USBケーブルやカードリーダーなどをカメラケース内で整理できます。3サイズがワンセットになっており、使い方はお客様次第。

これらのテンバ「Pro Digital」シリーズは、銀一フォトショップ1FおよびB1Fにて展示販売中のほか、銀一webショップでも販売しております。デジタル一眼レフをお持ちで現在使用中のケースにご不満の方は、ぜひこの新世代のテンバをお手にとってその納得の造りを体感して下さい。これまでの伝統的なラインとは別に新たな付加価値を備えた「Pro Digital」の登場で、時代に合わせた商品開発に挑むTENBAから当分目が離せません。


 当ページ掲載商品のお問い合わせ: 銀一(株) 海外商品課 TEL03-5550-5036
 製品写真撮影: Naofumi Konta