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  銀一侍、今敢えて 〈キヤノンEOS-1D Mark II〉を斬る!
   
 本紙をお読みの方の中にも、既に「EOS-1D Mark II」(以下Mark II)をお使いの方が多いと思いますが、弊社では今年4月末の同機販売開始から様々なクレーム… ではなくて『ご指摘』がいくつかありましたので、敢えて今、製品レビューを兼ねてご紹介いたします。

デジタル機材担当:柳下隆之
休日にはマイNikon D1に外部バッテリーのWinEnergy20を接続し、RAW編集からプリントを起こす、公私ともにデジタル一眼レフカメラのパワーユーザー。
 
 カメラの外観は「1D〜1Ds」を踏襲したEOSデザインなので、「1D」からの買い替え・買増しユーザーには違和感がないはずです。
「D30&60」や「10D」から移行された方は、左写真のようなボタン操作の違いで戸惑っているかもしれません。私的には「D30&60」系の操作方法が使い易いと感じているので、同様に「1D」系の操作を煩わしく感じている方は多いのでは?と思います。

写真上: 10Dでは、サブ電子ダイヤル+中央のSETボタンで、メニュー項目をセットアップ可能
 


  写真左:Mark IIでは、サブ電子ダイヤル+左側のMENU&SELECTボタンを併用してセットアップする

 
   新機能のSDメモリーカードスロットにもユーザーの不満が多く聞かれます。「Mark II」はCFカードと
SDカードの同時使用による撮影画像のバックアップ機能が売りなのですが、この機能を使うためには双方同容量で揃えねばなりません。CFとSDの両方に同じ内容を書き込むため、両方のカード容量が1:1でないとバックアップが成立しないのです。これは当然の事と思われがちですが、実はコダックの「DCS14n」&「SLR/N」については、2種類のカードにそれぞれ異なる画像クオリティ、つまりCFカードにRAWで、SDカードにはJPEGといった書き分けが可能なのです。
  コマーシャルカメラマンの方ならピーンきたはずです。この場合だと、撮影現場でデザインアタリ用にJPEGデータを渡したければ、この場合はSDカードのコピーをとってしまえばそれで完了。コダックなら専用ソフトを起動しなくてもJPEGデータの抽出が可能なのに、キヤノンがなぜこの方式を採用しなかったのか?どこかが特許を持っていて使えないのか、開発力なのか、それとも必要無いとの判断だったのか? 
これは私としては残念!!  次期モデルに期待しましょう。
   
さてカメラの基本性能はと言えば、連写は8.5コマ/秒でレリーズタイムラグは55MS(カタログ値)、
これは本稿執筆時点ではデジタル一眼レフ最強の性能です。ニコン「D2H」との画素数比は2倍であることを考えると、圧倒的な性能差です。実際の使用感もフィルムカメラの「EOS-1V」と全く同じフィーリングで、連写しまくりの方でもなければ、バッファ容量も十分足ります。
   逆にシャッターをガンガン切ってバッファがすぐに足りなくなってしまう方も、文句を言わずに使って下さい。なぜなら、現時点でこれ以上の性能を叩き出すカメラは他に無いからです(笑)。
ただシャッターについてはそのミラーショックが今までの「1D」系よりも大きいというご指摘が何件かあります。この問題はキヤノンでも把握しているらしいのですが、現時点では具体的な解決策は無いようです。連写は効くがショックが大きい… 最高性能を求めると、時に弊害が生じてしまうという難しい問題ですね。 併せて『ピントが甘い』という声も多く寄せられていますが、これは「Mark II」の名誉のために
一つ弁護しておきましょう。
 ピントが甘いという指摘は、そのほとんどが使用者が800万画素の性能を充分に認識せず、手ブレ(前述のミラーショックが原因?)に気付いていないことに起因しています。
 「Mark II」ともなれば、中判カメラと同程度までブレに対する注意をしなければならない事を覚えておきましょう。また、画像が甘く見えるもう一つの理由は、カメラのシャープネスが初期設定でOFFになっている事と、ローパスフィルターが強めという事です。設定を変えてテスト撮影し、シャープネスを使いこなすと甘ピンの印象は低減されると思います。
  ただし「Mark II」は高速連写&スポーツ報道用途の性格が強いカメラなので、全体的な絵作りはモアレを低減して画像処理で苦労しないようにとの配慮を反映していると思 います。なんでも1台で済ませようとするのではなく、シャープで高解像度のカメラが欲しい方は、素直に「1Ds」の「Mark II」を待ちましょう。発表になるのもそんなに遠くない話ですよ!!
  厳しいことばかり書きましたが、それはとりもなおさずこのカメラが劇的な高性能を比較的低価格で
実現している証なのです。良いモノには、より高い水準の期待が寄せられるという事です。実際に弊社を含め市場ではまだ品薄感がありますし、買い悩んでいる方にはこの市場全体の売れ行きが購入の判断基準になると思います。
  
「Mark II」は間違いなく柳下印のオ・ス・ス・メです!!!
  キヤノン「EOS-1D Mark II」
現金販売価格:¥511,350 (本体価格:¥487,000)
*この価格でショッピングクレジット利用OK(金利別途)

● 一眼レフデジカメをより使いこなすために最新ソフトウエアの入手もお忘れなく!
特に発売当初に購入された方はアップデートすべし! 下記はいずれも6月末に更新された分です。
◇キヤノン一眼レフデジカメ用のファームウエアダウンロード
http://cweb.canon.jp/drv-upd/eosd/farm.html
(EOS-1D Mark IIは6月末現在Version1.0.2です)

◇ニコンD70ファームウエアダウンロード
http://www.nikon-image.com/jpn/ei_cs/swdown/dsc_firm.htm
*D1XやD100については、ニコンサービスセンターでアップデート可能

        デジタル関連製品のお問い合わせ:1F TEL.03-3564-1211

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