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  銀一用品ショップ・荒井のNYCフォトプラス・エキスポ展示会レポート
   
 

 11月2〜4日、アメリカ・ニューヨークのジャビッツセンターでプロ写真業界の展示会「フォトプラス・エキスポ」が開催されました。
 今回海外商品部スタッフに同行して出張した私は、10年振りで二度目のニューヨーク滞在となります。そこで今月のTIPSでは、私が見た会場点景とスポット観光案内をお届けします。

 

  今年のフォトプラスはあのフォトキナの後なので、メジャーな新製品は既に発表済みです。しかし、日本には無い面白い商品が見つかる事を願って現地に向かいます。さらに現地のカメラ屋で中古相場を見る事にも期待を膨らませ、ANAのB777(トリプルセブン)に乗り込み、一路JFKまで12時間半のフライトです。





  JFK空港〜ホテルまで乗ったタクシーの前で一枚。このフォード・エスケープのタクシーはハイブリッド仕様でした。







 



  ホテル到着後すぐに荷物を置いてSetShop(NYC本店)へ。 ちょうどセットペーパーの搬入中でしたが、さすがアメリカ人はパワーが違う! なかには一度に4本のペーパーを軽々と運ぶスタッフもいます。セットペーパーを運んでいるトレーラーには、幅2.72mのセットペーパーが並列で2本入っています。

Set Shop
36 West 20th Street
New York, NY 10011
phone : (212) 255-3500
http://www.setshop.com


 


 SetShop店内の様子【上写真左】とレンタルから戻ってきた汚れた木レフに、白のカンペ(みたいな塗料)を上塗りして次のレンタルに備えるスタッフ。


 SetShopの後に向かったのが、現地のカメラ屋数軒。量販店が幅をきかせる中、小規模な渋いショップも数軒残っています。


 



  フォトプラス・エキスポ展示会初日の様子。今年は約280社が出展し、AppleやAdobeのセミナーには人垣が出来て通路が渋滞するほどでした。





  日本でコマーシャルフォト業界のデジタル一眼レフといえばCanonが優勢ですが、アメリカではCanon以上にNikonのブースが連日満員!それだけNikonユーザーの層が厚いのでしょうか? なかには自前でNIkonロゴのジャージを作って着ている人も発見!







 

 フォトプラスの会場は広く、真面目に見ていたら一日では回りきれません。展示はデジタル機材がほとんどかと思えば、アーカイバル製品を扱っているブースが幾つもあり、アメリカでは銀塩も生き残っている感じがしました。
 さらに、日本ではあまり使われていませんが、納品時に作品裏や封筒に貼る自分のステッカーを制作しているメーカーがあったり、オリジナルアルバム制作など、作品を見せる演出が凝っています。


 


 アメリカのアルバムはとにかく凝っていて、アルミの表紙に画像を転写したり、豪華な革表紙のアルバムがあったり、他人に自慢したくなるような作りばかりです。アメリカではこうした商品は主にウェディング・ フォト業界向けに作られています。
 表紙が金属製だとすごく重いアルバムになってしまうのですが、アメリカ人には関係無いのでしょうか? 日本では家族写真を毎年撮影したり、写真を部屋に飾ったりする習慣(スペース?)があまり無いのでこの様な市場は少ないのかも知れません。
また、ホテルの写真室がお決まりのアルバムを押し付ける日本のウェディング・フォトの実態から見れば、実に羨ましい環境です。


 


  フォトプラス展示会2日目。昨日に続き、会場は朝から満員状態! 昨日よく見られなかったブースを重点的に視察。
 ライカでは、M8のデモ機が5台ほど用意されているのに人垣が3重くらいあり、なかなかデモ機を触れない大盛況ぶり。出張に同行したスタッフも気に入ったらしく、今のデジカメはほとんどがオートフォーカスなので撮影している実感があまり無いが、M8はマニュアルでアナログな部分が多く特にシャッター音が良いと絶賛していました。


 


  アメリカはカメラブラケット王国で、幾つもの小規模メーカーが出展しています。日本人的には大がかりな造作の様に思えますが、動きはスムーズで縦横の切変えのクリック感も良い感じでした。


 

 ちょっと目を引いたのが、どんな場所にでも付いてしまうカメラサポート。最初は吸盤かと思ったら、岩や樹木などにも取り付け可能!布以外で堅い面であれば凹凸面でも取り付け可能。但し、コンパクトカメラなどの比較的軽量な機材に限るとのこと。






 


  デジタル一眼レフのボディをすっぽりとカバーしてしまうシリコンエストラマー製のプロテクター。カメラ実寸より小さく出来ているためフィット感は抜群!カメラをラップに包まずにそのままデイパックの中に投げ込むような用途にはとても便利でしょう。





 


  これはCD保管用のアーカイバル(長期保存)カバーで、通常のビニールカバーから発生するガスを防ぐ加工がされています。現在普通に売られているCDファイルやカバーはほとんどビニール製で、長期間保管するとビニールから発生するガスによりCD本体が劣化しますので、データ保管についても今後はこうした配慮が必要です。



 

 さて展示会終了後にオフが一日あり、他のスタッフと街を観光しました。NYCは市を挙げて映画やコマーシャル写真の撮影に協力的で、市内を歩いていると、あちこちでこの様な風景が見られます。走行中のイエローキャブから撮影したので見づらいですが、巨大なディフューザーをセットしたHMIが4灯、クレーン車に付けられて照明されています。




 

 五番街にオープンしたApple Storeは全面ガラス張りで、エントランスのみ地上で店舗スペースは地下になってます。写真では見えませんが、エントランス中心部に全面ガラス張りの円形エレベーターがあり、その周りを螺旋階段があり、売場スペースに降りられる様になってます。





 

 街中を歩いていると、FDNYの消防車がけたたましいサイレンを鳴らして到着!車中より重装備の隊員が降りてきました。隊員が持っている黄色い棒は「エントリーツール」と呼ばれ、ドアを壊して部屋に突入するときに使用します。日本では考えられませんが、NYでは隊員すべてが持っていました。





 


  ワールドトレードセンター跡(Ground Zero)・とてつもなく大きなスペースが空いています。周りは献花などが絶えることがなく、犠牲者がお酒好きだったのかボトルが置いてあったりとマンハッタンの雑踏の中ちょっと空気が違う場所でした。


 


  Ground Zero近くの消防署の壁には、殉死隊員のモニュメントがあり花や写真付きのキャンドルが炎を絶やす事無く置かれています。GroundZeroには2010年には新しくビルが建つ計画ですが、この計画については地元ではいまだに賛否両論との事。






  レッカー車も日本では考えられないほど大きいです。動けなくなったトラックを牽引作業中!





 



  ニューヨークでは、食事もダイナミック。比較対象物が写っていませんが、一番小さいステーキを頼んでもこの量(16オンス=約450g)です。





Soho地区にある、日本食材店サンライズ・マート。ロケ時にホテルで自炊したくなったらぜひここへ!
Sunrise Mart
29 3rd Ave, New York
TEL (212) 598-3040


 




  Brooklyn Bridgeはブルックリンとマンハッタンを結ぶ、大きくとても綺麗な橋です。写真はSouth Street Seaport側より撮影。






  セントラルパーク内でも撮影の準備。写真には写っていませんがこの手前には大きな電源車が待機中!パーク内はちょうど紅葉が始まり、とても綺麗でした。


 

 今回のフォトプラス・エキスポは、日本を発つ前からデジタル一色の展示会と予想していましたが、実際やはりデジタル優勢で日本同様にデジタル一眼はNikon対Canonの覇権争い。しかしアメリカはNikonユーザーが多いのか? 私にはNikonブースの方が連日忙しそうに見え、また会場内を歩く人もNikon所有率のほうが高い印象でした。
 銀塩系の物はほとんど無く、 辛うじ てILFORDブースの隅で印画紙とフィルムの展示があった位で、アーカイバル製品を扱っているメーカーもデジタル対応製品を前面に展示するなど、時代の流れを強く感じました。特に印画紙はILFORDブースで少量見ただけで、他はすべてインクジェット用紙の展示でした。
 街を歩いていて立ち寄ったNYCのカメラ屋でも店内はデジタル色が強く、フィルム等は隅に追いやられ、暗室用品はさらに店奥の片隅に押しやられています。今年は銀塩派の砦とも言えるライカがついに
M8でレンジファインダー・デジタルの世界に突入していますし、次の1〜2年でフィルムカメラに使える資材はほとんど無くなってしまうという印象を持ちました。

(文責:フォト機材営業部販売課 荒井茂)

   
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