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  銀一スタッフのマイライカ拝見
   
 

銀一で売っているのはフェーズワンや顔料プリンタ、それにスタジオ用ストロボだけではありません。銀一が「コ・コ」という名前のビンテージカメラ店だった35年前から、ずっと大切に売ってきたのがディアドルフ、ジナー、ハッセルブラッド、そしてライカなのです。
ライカは製造番号でおよその製造年が分かることから、銀一の初代社長が考えたのが『あなたの生まれ歳のライカを』というフレーズです。自分の誕生年と同じライカなら愛着もひとしお、ということで初めてマイライカを購入される方へのひとつのご提案となって今でも生きています。

【銀一の中古品は他店よりちょっと高いですが、整備・清掃が行き届いています。】

  さて、他社と比較したことはありませんが銀一スタッフはカメラでもバッグでもソフトでも、とにかく自腹購入率が高いのが特徴です。『身銭を切って買わないと本当のところは分からない』などと言い訳をしつつ、実はみんな本当に趣味人なのです。
そこで今月のTIPSでは、久しぶりにフィルムカメラ、それも弊社が長年扱っているライカにスポットを当てます。さっそくライカを自腹買いしているスタッフを捕まえて、その愛用機を拝見といきましょう。
 

●銀一フォト機材営業部長:吉田努(よしだつとむ)49歳

一番好きな銀座ランチ:「矢場とん」のわらじトンカツ
好きな言葉:大盛り

  マイライカ:ライカ MP(0.72倍ファインダー)
好きなレンズ:フォクトレンダー ノクトン35mm F1.2 アスフェリカル(ブラック)
アクセサリー:銀一 Gボタン(ブラック)
アクセサリー:GMP製 Mグリップ(アルミ仕様:生産終了)
ストラップ:旧 銀一製(生産終了)
フィルム:イルフォード XP-2 Super
他の所有品:コニカ ヘキサノン28mm F2.8、ライカ トリエルマー28/35/50mm F4 ASPH.
 

【グリップやファインダーもブラックで固められた吉田仕様のライカMP。】

 

ー真っ黒ですね。
「ライカが好きと言うより、黒いカメラが好き(笑)。このブラックペイントのMPは一目惚れみたいな感じです、塗装の質感も良いですしね。」

ーアクセサリーも真っ黒。
「すべて黒じゃなきゃ気が済まないんですよ。洋服もクルマも黒、食べ物だって黒豚か黒毛和牛と決めていますし、昔から腹黒いヤツと言われていますしね(笑)。黒いボディを買っちゃったら、あとは黒いアクセサリーも勝手に増殖しちゃって。自分が『格好良い』と感じるアイテムは、少しずつ買い揃えていくんです。私には写真の腕より格好のほうが大事ですから(笑)。こうしてアクセサリーを集めていくのも、ライカの楽しみのひとつです。ライカ純正や他メーカー品、さらには個人で造っているようなものまで、ライカはとにかくアクセサリーが泥沼です。」

ーこのライカMPを手に入れたきっかけは何ですか?
「レンジファインダーのカメラは好きで、これまでフォクトレンダーのBESSAシリーズやツアイスIKONなどを使っていました。でもライカは何台も売っていながら、どうも自分ではあの赤丸ロゴが好きになれなくて、これまで自分でライカを買ったことはありませんでした。ライカの赤丸は、もっと歳をとってからでも良いと思っていたんだけど、でもこのMPには赤丸が無いでしょう、それで歯止めが外れた感じですよ。たまたまウチのショップに綺麗なMPが出ていたので、巡り合わせを感じますね。」

ーレンズはなぜノクトンを選んだんですか?
「大口径レンズって格好良いでしょう? MPに合わせる大口径のブラックペイント(黒塗装仕上げ)レンズというと、まずこのレンズが頭に浮かんだので。ガラスがぎっしり入っている感じが良いし、このレンズは他に持っている人にあまり会わないのも良いですね。一眼レフでこの明るさを求めると腰痛になりますが、ライカなら我慢出来る重さと大きさなので、会社帰りにスナップするのに良いんですよ。フィルム感度が400もあれば、このレンズで撮れない夜景は無いですよ。」

※「矢場とん」銀座店(名古屋が拠点のみそカツ店)
http://www.yabaton.com/tenpo/ginza.php

※銀一オリジナル「Gボタン」
http://www.ginichi.com/shop/original/detail/acc_001.html

 

●銀一フォトショップ用品フロア係長:荒井茂(あらいしげる)39歳

人生モットー:急発進急加速
尊敬する人物:本田宗一郎

  マイライカ:ライカ M4(121万台:クローム)
好きなレンズ:ライカ ズマロン35mm F2.8
アクセサリー:フォクトレンダー VCメーターII
アクセサリー:銀一 Gボタン(ブラック)
アクセサリー:銀一 Gグリップ(ブラック)
ストラップ:アルティザン&アーティスト
フィルム:イルフォード XP-2 Super、コダック T400CN
他の所有品:ライカ M7、エルマー50mm F2.8(現行モデル)
 

【『整備済みのライカは、まず巻き上げのスムーズさが違う。その違いを店頭で確かめて下さい。』】

 

ークロームについてのコダワリはあるんですか?
「吉田部長に対抗するつもりはないですが、私はライカと言ったらシロ(シルバークローム)ですね。何となく、昔からライカといえばシロのイメージがあるんですよ、たぶんバルナック型の影響かな。」

ーM4とM7をどう使う分けていますか?
「普段の使い易さから言えば、M7が一番です。なんたって絞り優先オートで、パチパチ撮り続けられる気楽さが心地良いんですよ。でもね、ビンテージライカの中では、生まれ歳に近いM4が自分にとっては特別な存在です。」

ービンテージ(中古)を買う時のポイントとは?
「M4に限らず、ライカはきっちりと整備すると素晴らしい作動感に生まれ変わります。私のM4も当然『銀一メンテ済み』ですので、弊社のオーバーホールがどんなものだか、実際に触ってみたい方は是非売場に遊びに来て下さい。巻き上げやシャッターの感触、ファインダーのクリアさなどを観察すると、初心者の方にも『未整備』と『整備済み』の違いが分かり易いはずです。銀一ではライカのオーバーホールも受け付けていますから、気になった方はどうぞご相談下さい。」

ーメーターとかグリップとか、フル装備ですね。
「クルマも大好きなんですが、色々な装備を付けちゃう派です。カメラにも自分で製作した部品(※Gグリップ)を取り付けたりして楽しんでいます。ストラップは赤で決まり。なんでかって? 赤はホンダカラーだから(笑)。」

ー変わったフィルムを使っていますね。
「フィルムはやっぱりモノクロ、でもC-41処方の色素現像対応のモノクロフィルムだったら、世界中どこに出掛けてもとりあえず現像出来るから便利ですよ。イルフォード XP-2 Superもコダック T400CNも、どちらもカラー現像仕様のモノクロです。これらのフィルムには銀粒子が無いので、スキャナーに掛けると独特のヌメッとした感じになるのも面白いですよ。」

【色々なアイテムを装備した荒井仕様のライカM4。】

※銀一オリジナル「Gボタン」
http://www.ginichi.com/shop/original/detail/acc_001.html

 

●銀一フォトショップデジタルフロア:山田浩一(やまだこういち)33歳

最近一番感動した本:アップル認定ヘルプデスクスペシャリストガイドブック
最近の一番大きな買物:ブリヂストン BATTLAX BT021(オートバイ用タイヤ)

  カメラ:ライカ M2(#106万台:クローム)
レンズ:ライカ ズミクロン5cm F2
アクセサリー:銀一 Gボタン
アクセサリー:旧 銀一製シューケース(生産終了)
ストラップ:旧 銀一製(生産終了)
フィルム:コダック T-MAX100
 

【シンプルで潔さを感じさせる山田仕様のライカM2】

 

ー若いのに、随分トラディショナルな組み合わせですねえ。
「これは自分が考える、M型ライカの一番『プレーンでノーブル』な組み合わせです。用途は散歩のお供。ライカ使いの写真家では、武田花さんが好きなので、その影響もあってM2を購入しました。M2とズミクロン50の組み合わせは、静かで詩的な写真に向いていると思います。この組み合わせはセントジェームスのナヴァル(※パブロ・ピカソが愛用していたブルー縞のシャツ)に似合うと思いますが、どうでしょう?」

ーシンプルなコーディネートが好きなんですね。そういえばピカソを撮ったデビッド・ダグラス・ダンカンはどのレンズを使っていたのでしょうね。さて、35mmを付ける人が多いM2に、敢えて50mmという選択には訳があるのですか?
「50mmならメガネをかけている私にもファインダー枠を見渡すことができ、かつフレームの外側の景色を意識しながら撮影できる、というのがお気に入りの理由です。撮影画角の外側も確認出来るのは、レンジファインダーカメラならではのメリットですよ。」

ーフィルムにT-MAXを選んだ理由は何ですか?
「私はプリントは、シルバーラグペーパー(※)でのインクジェット出力が中心です。それで、フィルムはスキャンのし易さが第一条件になります。T-MAXはベースかぶり濃度が低く、リニアな特性曲線を持っているので、全体的に扱い易いモノクロフイルムだと思います。ローライのR3フィルム(※)にも興味がありますが、まだ試していません。R3はフィルムベースが透明なので、スキャン時にはきっと良い結果が出ると思うのですが、ちょっと贅沢なチョイスですね。」

ーもし好きな撮影地があれば教えて下さい。
「特定の場所はありませんが、電線にアジのある路地裏が好きです。その他には、自宅の窓辺、海や川、池や湖などの水辺、空気に開放感が感じられるところにレンズを向けるのが好きです。」

※セントジェームスのナヴァル
http://www.st-james.jp/gallery/shop_nl.html

※シルバーラグペーパー
http://www.ginichi.com/shop/darkroom/detail/ragpaper.html

※ローライR3フィルム
http://www.rollei.jp/pd/Film.html
(D-76でも現像可能だが、専用現像液は7月発売開始予定)

 

●銀一株式会社代表取締役:丹羽寿成(にわとしなり)46歳

担当職:社長
今すぐ一週間休暇をもらったら?:アメリカ・ニューメキシコ州で、地平線に沈む夕陽を一人で見る
座右の銘:「古いものを出さないと新しいものは入らない(相田みつを)」

  カメラ:ライカ M8
レンズ:ライカ ズミクロン35mm F2(7枚玉)
アクセサリー:銀一 Gボタン
ストラップ:旧 銀一製(生産終了)
撮影モード:JPEG
他の所有品:知人遺品のライカ M4-2(宝物です)
 

【ホワイトバランス設定をこまめに変えて撮影するテストを続行中だとか。】

 

ーデジタルですか、本稿の趣旨とは違うんですが(笑)。M8購入のきっかけは?
「堅いことは言わないの、ライカなんから。お客様からのバックオーダーが解消出来たので、そろそろ自分で購入しても良いかな、と思って買いました。」

ーどんな時に使っていますか?
「カメラ自体がコンパクトなので、毎日持ち歩いていますよ。会社でも撮るし、家族も撮るし、特に用途は決めていません。娘のピアノ発表会などでは国産デジタル一眼レフを使いますけど、それ以外ではM8はオールラウンドに使っています。」

ー使い始めて気が付いた点などがあれば教えて下さい。
「今のところはJPEG『撮って出し』で楽しんでいますが、やはりRAW現像(※)をするのがM8の使いこなしのポイントだと思うようになりました。実際、誰がどんな状況で撮っても綺麗に写る、というカメラではないんですよ。このカメラの構造を理解して得手不得手を把握することが必要です。」

ーもう少し具体的な話を聞かせて下さい。
「まず買って最初に驚いたのが、M8のオートホワイトバランスが国産デジタル一眼レフとはだいぶ異なる傾向を示すということです。室内で撮れば緑色に写るし、日陰では青みが掛かる。良く言えば、フィルム的な特質を強く残したホワイトバランス(WB)なのですが、これが衝撃的でした。M8のWBは撮影レンズではなく、ファインダー窓付近の小さな窓から色温度をモニタリングしているんです。ですから、遠距離撮影でのWB精度はあまり厳密ではないし、帽子を被ったりするだけでもWB値は変わってきます。より正確なWBを得るには、シルクグレーカードを手帳サイズに切って持ち歩いて適宜WBをマニュアルセットするか、あるいはRAW現像時に色温度を管理した方が良いですね。」

ー他にこのM8に関連するTIPSがあれば、それもどうぞ。
「WBに注意、撮影間隔は国産デジタル一眼の約1/2、しかし撮っていてこれほど楽しくなれるデジタルカメラもそうそう無いと思います。私は出張が多いのですが、飛行機の手荷物チェック時もM8になってからはカメラをX線検査に掛けても平気ですし、出張のお供にこれ以上のスナップカメラはないですね。近赤外光域のノイズも対策フィルター(正規品登録者には無償提供)である程度軽減出来ると聞いていますし、単なる高画素低価格競争から一歩離れた位置に立っている唯一のデジタルカメラだと思います。」

※ライカ M8には「Capture One(キャプチャーワン)」というRAW現像・画像編集ソフトが付属しています。

※ライカ M8のファームウェアが更新されています。
 詳しくはこちら http://www.leica-camera.co.jp/photography/m_system/m8/

※銀一シルクグレーカード http://www.ginichi.com/shop/digital_acc/detail/acc_006.html


 

以上、いかがでしたでしょうか? それぞれのスタッフお気に入りのライカ、やはり各人の個性とライフスタイルが色濃く反映されているようです。単なる「カメラ」を超えた存在のライカは、持ち主その人を映し出す鏡とも言えるかも知れません。今月のTIPSに興味を持たれた方は、是非弊社ショップできっちりメンテナンスが施されたライカをその手にお確かめ下さい。

【多くはないが機械コンディションが良いボディやレンズが並ぶショーケースと、ライカにふさわしいバッグなどが展示されている店内。】

★本項掲載品に関するお問い合わせ★
銀一フォトショップ用品フロア TEL.03-3564-1211

【文責:編集部】

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