製品特長
主な仕様
Artラインに加わった新しい「F1.4」。
星景にも都市景にも最適な、クラス最高の光学性能。
SIGMA 35mm F1.4 DG HSM | Art、SIGMA 50mm F1.4 DG HSM | Artで培ってきた設計ノウハウ。そして豊富な広角レンズの設計経験に培われた高度な製造技術。サジタルコマフレア、色収差、歪曲収差、周辺減光などを徹底的に追い込み、滲みや歪みのほとんどないクラス最高レベルの光学性能を実現しました。広大な山並み、都市の景観、そして満天の星空まで厳しい描写性能が求められる被写体から、低照度下での室内撮影やボケを生かした撮影においても最高のパフォーマンスを発揮する一本です。SIGMAのアイコンともいえるArtラインに加わった新しい「F1.4」シリーズの、圧倒的な光学性能をお楽しみください。1. 高水準の芸術的表現を叶えるArtライン
シグマの交換レンズは、それぞれ明確なコンセプトを持ったContemporary、Art、Sportsの3つのプロダクトラインに分類されます。その中でArtラインは、あらゆる設計要素を最高の光学性能と豊かな表現力に集中して開発、高水準の芸術的表現を叶えます。高度な要求水準を満たす圧倒的な描写性能で、風景、ポートレート、静物、接写、スナップをはじめ、作家性を活かした写真づくりに適しています。作品世界をつくり込むスタジオ撮影や、建築、天体などあらゆるジャンルでの表現にも応えます2. クラス最高の光学性能を実現した高い光学性能
これまでの開発で蓄積したノウハウと最新の設計技術を駆使し、収差を徹底的に補正。画面周辺部に至るまで、解像度の高い圧倒的な描写性能を実現。ピントの合ったところの解像度を追求しながら、ボケ描写にも配慮。絞り開放からにじみのない高精細な描写を実現、自然なボケ味表現も可能です。サジタルコマフレアを良好に補正
一般的にレンズは開放から画面全域で高い描写性能を発揮するのが理想です。例えば点光源の像が一点に集まらず、尾を引いたような形になるサジタルコマフレアは、特に大口径レンズでは発生しやすい収差です。SIGMA 24mm F1.4 DG HSM | Artでは、レンズの最後部に非球面レンズを配置したり、光の入射角度を調整したりするなど、レンズパワー配置を考慮、開放から高い描写性能を発揮。画面周辺部の点光源のにじみも少なく、天体やイルミネーションの撮影に威力を発揮します。色収差を良好に補正
高い描写性能の実現に欠かせない要素のひとつに色収差の補正があります。特に、画像処理でも修正しづらい軸上色収差は、設計段階での補正が不可欠です。SIGMA 24mm F1.4 DG HSM | ArtはFLD※(“F” Low Dispersion)ガラス、SLD(Special Low Dispersion:特殊低分散)ガラスを採用し、主に画面の周辺部で目立つ倍率色収差を徹底的に補正。さらにレンズパワー配置により、軸上色収差を良好に補正。色滲みもなく、すべての撮影域で高画質を実現、シャープでコントラストの高い描写が得られます。※ FLDガラスとは、従来のガラスと比べて屈折率と分散性が極めて小さく、異常分散性が高いといった蛍石と同等の性能を持つ、透過性に優れた最高水準の超低分散ガラスです。この性質を利用して、従来のレンズでは取り除くことができなかった残存色収差=二次スペクトルを徹底的に除去し、極めてシャープでコントラストの高い優れた描写を実現しています。ディストーションの補正
広角レンズで発生しやすいディストーション(歪曲収差)は、絞りを絞り込んでも改善しないため設計段階からの補正が必要です。SIGMA 24mm F1.4 DG HSM | Artでは、レンズ第一面から光の入射角度を緩やかに調整したり、非球面レンズを適切に配置したりするなど、画面全域で歪みのない描写を可能にします。豊富な周辺光量
大口径レンズでは、必然的に中心と比べ、周辺の光量が低下する傾向があります。そこで、レンズの開口効率を上げ、口径食を出来る限り少なくしながら光量を確保。室内での撮影や天体、青空など、開放付近での撮影でも光量不足を気にする事なく、コントラストの高い画像が得られます。フレア・ゴーストに配慮した設計

レンズ設計の初期段階からフレア、ゴースト対策を徹底し、逆光のような強い入射光に対しても影響を受けにくい設計を行っています。さらにスーパーマルチレイヤーコートを採用する事で、フレア、ゴーストの発生を低減、逆光時の撮影においてもコントラストの高い描写を実現しています。
3. 充実のカスタマイズ機能で、使い勝手や用途を随意に調整可能に
新レンズライン専用「SIGMA USB DOCK」に対応

別売りのSIGMA USB DOCKを使用することで、レンズファームウェアのアップデートや、合焦位置の調整を行うことができます。パソコンに接続したSIGMA USB DOCKにレンズを装着し、専用ソフトウェア「SIGMA Optimization Pro」を使用する事で、アップデートや調整が可能です。
4. 新ラインSGVコンセプトにふさわしいものづくり
デザインコンセプト
新しいレンズラインでは、付属フードの接続部にラバーを採用。レンズキャップ、AF/MF切り替えスイッチも一新する等、使用感にこだわりました。内部のパーツには金属や、金属部品と親和性の高い新複合材TSC(Thermally Stable Composite)など適切に配置し、精度の高い製品を実現しました。レンズ鏡筒には発売された年を刻印し、発売年の判別が可能です。※「TSC(Thermally Stable Composite)」 アルミニウムと同等の熱収縮率を持つポリカーボネート。部品が変形しにくいため、高い精度でレンズ形成が可能。さらに、一般的に使用されているガラス含有率20%のポリカーボネートと比べ、約70%(当社比)の弾性率を持つ。またガラス含有率が30%のポリカーボネートと比べても、約25%(当社比)高い弾性率を持つ。
シグマ独自のMTF測定器「A1」で全数検査

従来までは、一般的なセンサーを使ったMTF測定器を用いてレンズの性能を測定してきましたが、新たに、4,600万画素Foveonダイレクトイメージセンサーを用いたMTF測定器「A1*」を独自に開発。これまで検出できなかった高周波成分の検査までも可能になりました。SIGMA 24mm F1.4 DG HSM | Artはこの「A1」で全数検査を受けてから出荷されます。
※ A1:Aizu1
「Made in Japan」のクラフツマンシップ
一部の加工を除き、部品や金型までもすべて日本国内で一貫生産しているシグマは、いまでは少なくなった、生粋の「日本製」を謳うことができるメーカーのひとつです。清廉な空気と水に恵まれた風土、粘り強く実直な人々の気質。そして最新のノウハウと、精巧で高度な技術の融合によって生み出される確かな品質。世界中の写真愛好家を満足させていた高度なものづくりを支えているのは、職人としての情熱と誇りに裏打ちされた、正真正銘のクラフツマンシップです。【その他特徴】
円形絞り採用
9枚羽根の円形絞りの採用により、開放付近で円形のボケを楽しむことができます。HSMによる高速オートフォーカスの実現

HSM(Hyper Sonic Motor)搭載により、AFスピードの高速化と静粛性を実現。AFアルゴリズムを最適化することで、スムーズなAFを実現しました。AF駆動中でもフォーカスリングを回転させるとマニュアルフォーカスに切り替わる新フルタイムマニュアル機構を搭載。素早いピント調整が可能です。また、別売りのSIGMA USB DOCKを使用することで、従来のフルタイムマニュアルに切り替えることもできます。
※マウントによって、フルタイムマニュアルの初期動作が異なります。
真鍮製バヨネット・マウント

高い精度と堅牢性を兼ね備えた真鍮マウントを採用。長期使用に耐えうるよう、表面処理を施して強度を高め、高品質なレンズづくりを実現しました。
レンズ構成図

仕様
レンズ構成 | 11群15枚 |
画角(35mm 判) | 84.1° |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
最小絞り | F16 |
最短撮影距離 | 25cm |
最大倍率 | 1:5.3 |
フィルター径 | ~77mm |
最大径 × 全長 | ~85mm×90.2mm |
質量 | 665g |
ケース、花形フード(LH830-03)付
対応マウント
シグママウント / ニコンマウント / キヤノンマウントニコン用レンズには絞り環がありません。カメラボディによっては使用に制限のある場合がございます。
ニコンF6、キヤノンEOS-1V 以外のフィルムカメラではご使用になれません。
デジタル一眼レフカメラで使用される場合、装着するカメラにより画角が変わります。
製品の外観、仕様などは変更することがあります。