製品特長
主な仕様
圧倒的な描写性能と、新しい視覚体験。
光と構図をコントロールする楽しみを存分に。
超広角域での開放F値1.4達成大口径ならではの明るさと大きなボケを実感できる、まったく新しい視覚体験を
最新の設計と最先端の製造技術により、超高画素デジタル一眼レフにふさわしい大口径単焦点レンズを生み出してきたシグマが、新たに挑んだ超広角域での開放F値1.4達成。20mmという超広角でありながら開放F値1.4という、大口径ならではの明るさと大きなボケを実感できる、まったく新しい視覚体験の提供をめざしました。超広角レンズ特有のパースペクティブを活かしながら大口径の浅い被写界深度によって背景をボカした表現が可能な「大口径超広角レンズ」は今までにない表現の可能性をもたらしてくれることでしょう。超広角レンズといえば風景・星景の撮影で多用されますが、大口径レンズの持ち味を最大限に活かした低照度下でのスナップや室内での撮影、自然なボケを活かしたポートレートなどにも最適です。シグマの交換レンズは、それぞれ明確なコンセプトを持ったContemporary、Art、Sportsの3つのプロダクトラインに分類されます。その中でArtラインは、あらゆる設計要素を最高の光学性能と豊かな表現力に集中して開発。高度な要求水準を満たす圧倒的な描写性能で、風景、ポートレート、静物、接写、スナップをはじめ、作家性を活かした写真づくりに適しています。作品世界をつくり込むスタジオ撮影や、建築、天体などあらゆるジャンルでの表現にも対応します。
20mm F1.4を実現したレンズテクノロジー
大口径非球面レンズの加工技術確立により、世界初、開放F値1.4を実現
焦点距離20mmの超広角で開放F値1.4を実現するため、外径約59mmの大型両面非球面レンズを採用。超広角レンズで開放F値1.4というスペックでありながら、Artラインの基準を満たす性能実現のために、これまで加工が困難とされてきた大口径非球面レンズを用いた設計にチャレンジする必要がありました。それを可能にしたのは、これまでに様々な超広角レンズ、大口径レンズを製造してきたシグマの高度な加工技術の蓄積。SIGMA 12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL HSMや、SIGMA 8-16mm F4.5-5.6 DC HSM、SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Artなど、これまでになかった製品を生み出してきた設計・生産技術のノウハウと、高精度・高効率のものづくりを可能にする生産体制が実現したものです。 また、最新の光学設計により、歪曲収差や倍率色収差を極限まで補正。サジタルコマフレアや周辺減光にも配慮し、絞り開放から高性能を発揮。まさにArtラインの集大成ともいえるレンズです。
※ 左はSIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM | Art、右はSIGMA 20mm F1.4 DG HSM | Artに使用されている非球面レンズです。
FLDガラス2枚、SLDガラス5枚を採用し、
色収差を良好に補正
大口径超広角レンズで問題となる色収差も良好に補正。FLD※(“F” Low Dispersion)ガラス2枚、SLD(Special Low Dispersion:特殊低分散)ガラス5枚を採用し、主に画面の周辺部で目立つ倍率色収差を徹底的に補正。さらにレンズパワー配置により、軸上色収差を良好に補正。色滲みもなく、すべての撮影域で高画質を実現。シャープでコントラストの高い描写が得られます。※ FLDガラスとは、従来のガラスと比べて屈折率と分散性が極めて小さく、異常分散性が高いといった蛍石と同等の性能を持つ、透過性に優れた最高水準の超低分散ガラスです。この性質を利用して、従来のレンズでは取り除くことができなかった残存色収差=二次スペクトルを徹底的に除去し、極めてシャープでコントラストの高い優れた描写を実現しています。
ディストーションの補正
広角レンズで発生しやすいディストーション(歪曲収差)は、絞りを絞り込んでも改善しないため設計段階からの補正が必要です。SIGMA 20mm F1.4 DG HSM | Artでは、レンズ第一面から光の入射角度を緩やかに調整したり、非球面レンズを適切に配置したりするなど、画面全域で歪みが非常に少ない描写を可能にします。

特殊低分散ガラス
光の波長によってガラスの屈折率が異なるため、色ごとに結像点がずれる現象を色収差といいます。望遠系のレンズで強く現れやすく、画質を悪化させる原因となっています。
これらの色収差を取り除くため、色による屈折率の差が少ない凸レンズと色による屈折率の差が大きい凹レンズを組み合わせて、軸上色収差を抑えていましたが、それでもわずかな残存色収差=二次スペクトルが残ってしまいました。
シグマは、従来方式のレンズでは取り除くことができなかった残存色収差=二次スペクトルを徹底的に除去するために、二次スペクトルの補正能力の高い特殊低分散ガラスを多くのレンズ製品に導入し、高性能化を図っています。
現在、シグマ独自の特殊低分散ガラスは、ELD(Extraordinary Low Dispersion)ガラス、SLD(Special Low Dispersion) ガラス、FLD(“F” Low Dispersion)ガラスの3種類があります。特にFLDガラスは、分散性が極めて小さく、異常分散性が高い「蛍石」と同等の性能を持つ、透過率に優れた超低分散ガラスです。
これらのガラスを効果的に使用、適切なパワー配置により、残存色収差を極限まで補正し、優れた描写性能を実現しています。
光の波長によってガラスの屈折率が異なるため、色ごとに結像点がずれる現象を色収差といいます。望遠系のレンズで強く現れやすく、画質を悪化させる原因となっています。
これらの色収差を取り除くため、色による屈折率の差が少ない凸レンズと色による屈折率の差が大きい凹レンズを組み合わせて、軸上色収差を抑えていましたが、それでもわずかな残存色収差=二次スペクトルが残ってしまいました。
シグマは、従来方式のレンズでは取り除くことができなかった残存色収差=二次スペクトルを徹底的に除去するために、二次スペクトルの補正能力の高い特殊低分散ガラスを多くのレンズ製品に導入し、高性能化を図っています。
現在、シグマ独自の特殊低分散ガラスは、ELD(Extraordinary Low Dispersion)ガラス、SLD(Special Low Dispersion) ガラス、FLD(“F” Low Dispersion)ガラスの3種類があります。特にFLDガラスは、分散性が極めて小さく、異常分散性が高い「蛍石」と同等の性能を持つ、透過率に優れた超低分散ガラスです。
これらのガラスを効果的に使用、適切なパワー配置により、残存色収差を極限まで補正し、優れた描写性能を実現しています。
フレア、ゴーストに配慮した設計
レンズ設計の初期段階からフレア、ゴーストに対する対策を徹底し、逆光のような強い入射光に対しても影響を受けにくい設計を行っています。スーパーマルチレイヤーコートの採用により、フレア、ゴーストの発生を軽減し、逆光時の撮影においてもコントラストの高い描写を実現。
周辺光量


スナップ撮影などにも理想的な
「ハイスピードレンズ」
超高画素時代にふさわしい最高レベルのパフォーマンスフィルムカメラ黎明期では、ISO感度の高いフィルムが少なかったため、低照度下でも手持ち撮影のできるような明るいレンズを「ハイスピードレンズ」と呼び、室内や夕景、天候が悪く光量が不足する場所での撮影に重宝しました。
超広角レンズとしては、歪曲収差も目立たないため、建築写真や風景写真、星景写真といった撮影に最適です。また、超広角のパンフォーカス撮影だけでなく、開放付近では背景をボカす絵作りも可能な事から主題を明確にしたスナップ撮影にも威力を発揮します。超高画素デジタルカメラに対応した設計により、絞り開放から高い解像感、ヌケの良い画質を実現したからこそ可能になったパフォーマンスです。
超広角レンズとしては、歪曲収差も目立たないため、建築写真や風景写真、星景写真といった撮影に最適です。また、超広角のパンフォーカス撮影だけでなく、開放付近では背景をボカす絵作りも可能な事から主題を明確にしたスナップ撮影にも威力を発揮します。超高画素デジタルカメラに対応した設計により、絞り開放から高い解像感、ヌケの良い画質を実現したからこそ可能になったパフォーマンスです。
素材、ユーザビリティ、機能すべてに洗練
撮影者にとっての本質機能を追求、高度に融合させた設計。新しいレンズラインでは、レンズキャップ、AF/MF切り替えスイッチも一新する等、使用感にこだわりました。内部のパーツには金属や、金属部品と親和性の高い新複合材TSC(Thermally Stable Composite)など適切に配置し、精度の高い製品を実現しました。レンズ鏡筒には発売された年を刻印、発売年の判別が可能です。
※「TSC(Thermally Stable Composite)」アルミニウムと同等の熱収縮率を持つポリカーボネート。部品が変形しにくいため、高い精度でレンズ形成が可能。さらに、一般的に使用されているガラス含有率20%のポリカーボネートと比べ、約70%(当社比)の弾性率を持つ。またガラス含有率が30%のポリカーボネートと比べても、約25%(当社比)高い弾性率を持つ。
HSMによる高速オートフォーカスの実現
HSM(Hyper Sonic Motor)搭載により、AFスピードの高速化と静粛性を実現。AFアルゴリズムを最適化することで、スムーズなAFを実現しました。AF駆動中でもフォーカスリングを回転させるとマニュアルフォーカスに切り替わる新フルタイムマニュアル機構を搭載。素早いピント調整が可能です。また、別売りのSIGMA USB DOCKを使用することで、従来のフルタイムマニュアルに切り替えることもできます。
※マウントによって、フルタイムマニュアルの初期動作が異なります。
円形絞り採用
9枚羽根の円形絞りの採用により、開放付近で円形のボケを楽しむことができます。高品位な外観に合わせた、別売りの金属製レンズキャップLC907-02を同時に発売します。鏡筒と同等の素材を採用し、キャップまで新レンズラインとしての一体感を楽しめます。
高精度、堅牢な真鍮製バヨネット・マウント
高い精度と堅牢性を兼ね備えた真鍮製マウントを採用。長期使用に耐えうるよう、表面処理を施して強度を高め、高品質なレンズづくりを実現しました。充実のカスタマイズ機能で、
使い勝手や用途を随意に調整可能に
新レンズライン専用「SIGMA USB DOCK」に対応※ ソニー Eマウント用をのぞく別売りのSIGMA USB DOCKを使用することで、レンズファームウェアのアップデートや、合焦位置の調整を行うことができます。パソコンに接続したSIGMA USB DOCKにレンズを装着し、専用ソフトウェア「SIGMA Optimization Pro」を使用する事で、アップデートや調整が可能です。
ダウンロードはこちら
新ラインSGVコンセプトにふさわしいものづくり
シグマ独自のMTF測定器「A1」で全数検査
従来までは、一般的なセンサーを使ったMTF測定器を用いてレンズの性能を測定してきましたが、新たに、4,600万画素Foveonダイレクトイメージセンサーを用いたMTF測定器「A1*」を独自に開発。これまで検出できなかった高周波成分の検査までも可能になりました。SIGMA 20mm F1.4 DG HSM | Artはこの「A1」で全数検査を受けてから出荷されます。
A1:Aizu 1
4,600万画素Foveonダイレクトイメージセンサー
センサーサイズ23.5x15.7mmのフルカラーFoveon X3ダイレクトイメージセンサーは、有効画素数4,600万画素(4,800x3,200x3層)、記録画素数4,400万画素(4,704x3,136x3層)を実現。Foveon X3ダイレクトイメージセンサーは、RGB全色を3層で取り込むことができる画期的なフルカラーイメージセンサーで、原理的に偽色が発生しない為、ローパスフィルターを必要とせず、光と色の情報を余すことなく取り込むことができます。4,600万画素の高画素のフルカラー情報により、立体的で臨場感のある精緻な画像が得られます。センサーについて
MTFチャート


新たに提供開始した「マウント交換サービス」に対応(有償)
カメラボディを変更しても変わらずレンズを愛用いただける新たな有償サービスにも対応
シグマは、多種多様な交換レンズをつくり続けてきたノウハウとリソースを活かして、新コンセプトラインのマウント部および内部システムの一部をご希望のマウントに仕様変更できる「マウント交換サービス」を開始致しました。これにより撮影者が、将来、新たなカメラボディをお求めになる場合にも、それに合わせてお気に入りのレンズを「お直し」することができ、現状のカメラシステムの制約を受けることなく長く愛用いただけるようになります。
※「マウント交換サービス」(有償)は、通常の修理・サポートとは異なりますので、販売店などでの受付はできません。
※ 弊社窓口での一括対応になりますことをご了承ください。
「マウント交換サービス」に関する詳細はこちら
仕様
レンズ構成枚数 | 11群15枚 |
---|---|
画角(35mm判) | 94.5° |
絞り羽根枚数 | 9枚 (円形絞り) |
最小絞り | F16 |
最短撮影距離 | 27.6cm |
最大撮影倍率 | 1:7.1 |
最大径 x 長さ | φ90.7o x 129.8o |
質量 | 950g |
同梱物
ケース、かぶせ式レンズキャップ(LH907-01)付対応マウント
シグママウント / ニコンFマウント / キヤノンEFマウント / ソニー Eマウント※/ Lマウントソニー Eマウント用レンズに関する詳細はこちら
Lマウント用レンズに関する詳細はこちら