※2015年2月より、パッケージがスチール缶のものからフレキシブルバッグへ変更となりました。なお、これに伴う製品本体の仕様変更はございません。詳細は下記リンクをご確認下さい。
モレキュラー・シーブ 新パッケージのご案内
大切なフィルムを保護する
『モレキュラー・シーブ』は酸と湿気の吸収剤です。使用することで保存中のフィルムを乾燥した状態に保ち、映画用フィルムのベースと色素が期待通りの保存寿命を実現できるようになります。
フィルムの長期保存は、映画の誕生以来の課題でした。保存中のフィルムの周辺環境---温度や湿度、酸、蒸気の影響で、映画用フィルムの寿命が短くなってしまうからです。
トリアセテート・ベースのフィルムが、化学反応を起こして劣化することは、「ビネガー・シンドローム」として知られています。トリアセテートが分解を始めると、アセテートイオンが水分と反応して「脱アセチル化」が起こり、酢酸が生成されます。フィルムの缶を開けた時に、酢酸臭を感じたら、それは分解が始まった証拠。困ったことに、分解は一度始まると止められないのです。
コダックが開発した『モレキュラー・シーブ』には、「ビネガー・シンドローム」を抑制する働きがあります。使い方は簡単。現像済の映画フィルムを保存する際、フィルムの容器に『モレキュラー・シーブ』を入れ、密封するだけです。フィルムのベースと色素を正常な状態に保ち、映画用フィルムが期待通りの保存寿命を実現できるようになります。
『モレキュラー・シーブ』の使用開始時期
『モレキュラー・シーブ』は現像済のフィルムを保存する時に使い始めると最も効果的です。もちろん、すでに保存状態にあるフィルムに対しても、お使いいただけます。
『モレキュラー・シーブ』の使い方
『モレキュラー・シーブ』自体は顆粒状の粉末で、タイベック という半浸透性の素材でパックされています。タイベック は、外部の蒸気を内部に浸透させ、封じ込めることができます。
ご使用にあたっては、図のように、決まった数量の『モレキュラー・シーブ』を、ロールフィルムの外周に沿って均一に配置します。次にフィルムを『モレキュラー・シーブ』ごと、ポリエチレンの袋で包み、袋の端を折りたたんでから、保存用の容器に納めます。 16ミリフィルムの場合は、『モレキュラー・シーブ』を長辺方向に折り畳んで使用します。
ポリエチレンの袋を使わずに保存する場合は、耐湿性のテープで保存用の容器(缶など)を密封して下さい。容器は、汚れがなく、錆びないものをお選びください。『モレキュラー・シーブ』 1パックには、 12.5グラムの顆粒が入っています。最適な保存状態を保つには、適量を守らなくてはなりません。推奨する量を超えないようにしてください。
最適な『モレキュラー・シーブ』の使用量
フィルム | サイズ | 『モレキュラー・シーブ』の数 |
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35mm | 610メートル(2,000フィート)巻 | 6 |
35mm | 305メートル(1,000フィート)巻 | 3 |
16mm | 610メートル(2,000フィート)巻 | 3 |
16mm | 305メートル(1,000フィート)巻 | 2 |
35mmフィルムの場合、 305メートル( 1,000フィート)ごとに、 12.5グラム入りの『モレキュラー・シーブ』を 3パック使用します。
パッケージ外寸 | 横幅30 cm X 高さ35 cm、重量1.5 kg |
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内容量 | 120パック |